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ダブルバトルです

ポケモンSV 構築レポート⑫ツキスタンver2

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前回のツキスタンで述べた通り、トドロクツキの竜の舞を強く使える構築を目指した過程で、「どのようにして相手の威嚇サイクルに不自由なくトドロクツキを通せるか」という考えのもと、「竜の舞を押しながら、隣は怒りの粉などではなく攻撃技やキノコの胞子で交代に一貫する技を撃てる盤面を形成する」という考え方を持っていた

 

サポート無しで竜の舞を積むにあたって「威嚇」「後攻胞子」が必須条件と考え、序盤にこれらを絡めることができるパーティを目指した

本構築では「ヒスイウインディ」+「モロバレル」の初手を採用し、ヒスイウインディを倒してもらいながら胞子で1匹寝かし、竜の舞を押せる盤面を作りに行く

 

考慮しなければならない問題として、

・ヒスイウインディを落としてもらえない動き

モロバレルがワンパンされて胞子を撃てない

主にこの2要素が挙げられた

 

①ヒスイウインディを落としてもらえない動き

このパターンはヒスイウインディの雪崩をたくさん撃てるためダメージレースで優位に立てる可能性があるが、1つの問題として「ウインディに威嚇が入った場合は放置されやすい」という問題点があった

これの解決としてウインディをクリアチャームにすることで、相手にウインディを放置する選択肢を与えないように考えた

 

モロバレルがワンパンされて胞子を撃てない

このパターンでは特にヒードランの珠熱風を問題視していた。そこで、モロバレルをオッカの実で採用することでほぼ全対面に対して胞子を撃てることに気づき、おおむね解決することができた。結果的にもオッカの実はめちゃくちゃ強いアイテムであった

 

スタン系統への選出はウインディバレル+ツキ@1の選出であらゆる対面、プレイに解決できており、ほぼ完結していた

 

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ウインディバレルで厄介に思うべき相手として挑発持ちがあった

特に代表的な並びとして、トルネロス絡みである

 

モロバレルのキノコの胞子に依存した考え方なため、「ヒスイウインディを落としながら挑発を撃たれる」と、その後怒りの粉でごまかすこともできないことから、ほぼほぼ無理ゲーである

これに対し一定の勝率を期待できるのがやはりパオジアン+テツノカイナの組み合わせであった

この組み合わせは汎用性もあり、行動保証による対面性能が偉く、多くのビート的選出に対応できる

イーユイ+ハバタクカミ含みの並びを見ても、ハバタクカミが挑発を持っていることがあるためこういった投げ方をすることが多い

トルネロス入りの構築は「トルネロスを処理した後のモロバレルが強い」ということを意識してからかなり勝率が上がった

 

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基本選出

A.ウインディバレル+ツキ@1

B.パオジアンカイナ+ツキバレル

 

・対イエッサンアルマ+ウーラオス

パオジアンモロバレル+ツキ@1

初手イエアルマの場合はモロバレルをツキに下げることが多く、ウーラアルマ初手ならパオジアンを雑に動かしながらテラス胞子を狙っていく。オオニューラ入りはしんどい

 

・対毒寿司

パオジアンモロバレル+カイナ@1(ツキ)

パオジアンカイナ+バレルツキ

 

・対トリル、対壁など

モロバレルを早めに投げて胞子で少しでも動きを妨害する。鉄壁ヌメルゴンは飛行テラスツキの処理が遅く、叩きで残飯を落とせばHPが有限になり裏のハバタクカミなどの圏内に入れやすい。原種ガチグマが重く、万全な着地をさせない意識が必要

 

きつい並び

・雪系統

ツツミ、アロキュウが重く処理が遅れる。基本的にテツノカイナやハバタクカミは投げる。雪&壁下のセグレイブが本当にきつい

 

・サーフゴー系統

モロバレルが仕事できず、構築的に鋼の一貫がキツい

眼鏡っぽい並びならテツノカイナで受けてどうにかする、悪巧みっぽい並びならテラスを切らせてパオジアンやハバタクカミでドラゴンテラスの、テツノカイナで水テラスの弱点を突くのを意識

 

・合体ヘイラッシャ

モロバレルの後攻胞子は必須。鈍感は体感9割なので威嚇サイクルはほぼNG。身代わり持ちやゴーグルなどはほぼ詰み。そうでなくとも、初手択や猫騙しとかにゴーストテラスや隠密マントでアド取られたりしたらもうきつい

 

・その他

不意の挑発(ランドロスなど)、不意のじゃれつくオーガポンなど

 

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型詳細

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トドロクツキ

181(4)-198(164+)-119(220)-×-122(4)-154(116)

HB-テツノカイナのドレパン耐え

A-素アクロでB4ウーラオス確1

S-準速100族抜き+α,+2でブーストカミ抜き

ウーラオス、ゴリランダー、ウインディ、オーガポンなどの物理打点を受けながら竜の舞を積む機会が多く、先制技圏内に無理やり押し込まれないためにも防御方面を優先的に伸ばす価値があると考え、ここまで振るとテツノカイナ入りへの立ち回りがかなり楽になると感じる

ウーラオス入りの構築にはカイナやバレルでテラスを切る機会が多く、テラスアクロを打ち込めないことが多いためこれ以上火力を削るわけにはいかない

耐久を落としてSを最速ウーラオス抜きとかにしたいとは感じる

 

パオジアン

155-172(252)-101(4)-×-85-205(252+)

トドロクツキをエースとする上で相手のドドゲザン、パオジアン、(バンギラス)、氷タイプ全般が面倒なため聖剣を持たせた型を考えているが、鬱憤晴らしなどの悪技が欲しい機会もありやや難しい

特に鬱憤晴らしはトルネロス+巧みサーフゴーの構築や初手威嚇+ハバタクカミとの偶発対面で優秀であった

礫はランドロスの雪崩運ゲーを拒否できるシーンが多く、構築的に化身ランドも重くなりがちであること、トルネロスを追い風させないで落とせるシーンもある、不意打ちと違って択になりにくいなど優秀な技だと感じた

ウインバレル+ツキパオの選出をできるのが最もパワーが高いと感じて、評価が上がっている

 

ハバタクカミ

141(84)-×-89(108)-163(60)-156(4)-205(252+)

HB-陽気パオのつららおとし8割くらい耐え

HD-ヒードランの特化ラスカ耐え

C-テラスシャイン2発で多くのハバタクカミ落とせる

耐久やCのラインはいじってもいいと感じるが、最速は必須だと感じた

技のラスト1枠は使ったことがないが、ヘイラッシャや水テラス高耐久、バレルに挑発を入れてくるギャラ、水テラウーラオスをテラス関係なく縛れるなどで10万ボルトが一番良さそう

消去法で投げることが多く選出率は高くないが、鉄壁ヌメルゴンカイリュー入りなどでいないと困るポケモンである

 

テツノカイナ

251(172)-187(76+)-129(4)-×-120(252)-71(4)

HD-ハバタクカミのCブーストテラスムンフォ耐え

A-災いの剣込み雷パンチでB4ウーラオス確1

災い込みのダメージ計算を回してしっくりきたAラインを採用した。パオジアンと並んでいるならばハバタクカミなども雷パンチで礫圏内まで押し込めるなどで、ヘビボンが必要なシーンはそう多くないと感じるが、ないとアロキュウの処理には困る

Sは振るメリットを全然感じれなかったためボルチェンの採用と兼ねて落とした

ボルチェンの良さとしては、モロバレルとの横並びが発生した時に引き先がいなくなりやすい問題の解決や、胞子+ボルチェン、花粉団子+ボルチェンのセットアップが強力であるため、ツキを通す基本プランでのカイナを絡めた立ち回りの幅がかなり広がると感じている

ドドゲザンなど負けん気にウインを投げずカイナを絡めることが多く、これに戦いやすいのが嬉しい

 

ヒスイウインディ

175(36)-176(196+)-101(4)-×-103(20)-142(252)

HB-威嚇込みで珠パオジアンの特化聖剣耐え

コンセプト上ヒスイウインディは長く居座る必要性がないためASベースが最もしっくりきた。Sを伸ばした結果、相手のウインディの上から雪崩を撃てる、早いドランに抜かれない、ランドロスのスカーフ判定ができるなどが嬉しい

裏のトドロクツキの起点にできる草タイプにフレドラを撃つ動きが弱すぎて基本的に雪崩しか押さないため、フレドラを別の技へと検討したが、ないとたまに困りそうでもあるためこの技構成

ランドロスやオーガポンのテラスタル込み集中などで無理やりバレルを落としにくる動きに対して雪崩+神速で安定して縛れる

 

モロバレル

219(236)-×-121(156+)-105-115(116)-50

HB-陽気パオジアンの氷柱耐え

HD-眼鏡コータスの噴火耐え(テラスで2耐え)

素早さラインは落としても問題無さそうではあった

怒りの粉を撃つ動きが基本的に弱く、これを最終手段と考えて基本的に胞子を撃っていく。その時トドロクツキが削れていくため、一方を寝かせてから一方を縛る盤面を形成し、殴りながら花粉団子の安定行動でフォローする動きが鉄板であった

 

 

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戦績はわりと安定しており、使用期間は11/10あたり~11/20あたりまで。2ロムで1~5位更新を安定して維持できていた

 

 

12/28 サブロムでも近しい並びで2000到達

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12/11

 

11月は上記の並びから

ウインディの守る→ステロ

パオの聖剣→鬱憤で提出

【S12ダブル最終5位】竜舞トドロクツキ│リバティノート

 

12月になってからハバタクカミをスカーフサーフゴーに変更し試していましたが、

雪、ヌメルゴン(他鉄壁系)、パオカイへの詰めの役割を継ぎつつ

やや重かったガチクレセ系にトリックが刺さる、猫+積み技系の構築にイージーウィンが取れる、トリックが起点作りとして汎用性があるという点でかなり楽しかった印象です

数は少ないものの暁ガチグマ+ピッピなどの並びに対してもサフゴがいるとやや楽になるのがお気に入りで、トリックが通るとなおさら強い(大地やブラムを起点に)

パオカイへは2匹落としてから神速で拘ったカイリュー+αにしてサフゴで詰め狙いですが、トリック+守るで悪技が不意打ちしかないパオジアンを詰めることができる感じで、ゴルラシャドボトリック守るで使用してました