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ダブルバトルです

ポケモンSV 構築レポート②ドラパビート

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前回の、鉢巻ドラパルトを先発要員として据えたヘイラッシャ構築を回していたときに、ハバタクカミなどが出禁になったことでS操作なしに上を取れることがほぼなく、ドラパルトの雑に高い削り性能に魅力を感じた

先発で削り裏で掃除する対面構築(ビートダウンと呼ばれる)であれば、他のあらゆる構築に採用する価値があると考えた


初期環境の流行は、主に

ヤミカラス+ガブリアス

・ヘイラッシャビート、ヘイラッシャコンボ(毒毒玉シャリ)

コータス系統(トリル+ドレディア)

・壁オーロンゲ構築

で構成されており、今回はヤミカラス+ガブリアスに取り入れる試みをした


ヤミカラスの技「黒い霧」によって、ヘイラッシャなどのコンボ構築の対策が容易になることが主に嬉しい面だと感じる


ただし、今回はその並びをヤミカラス+ガブリアスに寄せたというだけであって、「一貫性の高い地面技を追い風で押し付け、残りを先生技で〆る」のようなコンセプトではない

先発性能を評価してドラパルトを採用している以上、今回の先発はドラパルトであり、ガブリアスの役割はスイーパーである。そのため、今回ガブリアスは後述する理由でスカーフでの採用となっている


先発に出すドラパルトの、威嚇に左右されず高いSからドラゴンアローで雑に削ることのできる魅力は言わずもがな、具体的に面白いと感じていた要素は、このポケモンがもたらす圧力によって相手の、主にドラゴン(ガブリアスカイリューetc)にテラスタルを使わせるというところにある

例えばこれらが鋼テラスなどで鋼タイプとなったとき、それらを裏のヘイラッシャの地震で掃除するのが強いと感じていた。そうでなくとも、カイリューボーマンダなどが飛行タイプを失うことで地震の一貫を作れる点を魅力的に感じていた

今回、まさにこのヘイラッシャの役割を、この構築ではスカーフガブリアスに担わせることにした


こうした組み方となると、ヤミカラスはあくまでメタカードとしての役割に近く、その役割は追い風構築に対して張り合う、ヘイラッシャなどコンボ系構築に対して黒い霧を撃つ、というものとなった

ミラーマッチングでドラパルトやスカーフガブリアスを採用していることが、お互いに追い風を張り合った後にこちらに素早さのアドバンテージがあることを考えると、ミラーに強いヤミガブ構築になったと見ることもできる


ドラパルトは飛行テラスで採用している。フェアリーに強い鋼や炎の母数が多いと思うが、これらはガブリアスの前で使うには安定とならないのが難しいところである。飛行であれば確実に1発は耐えるし、地面技が飛んできたら一層儲け物である

実際、ヘイラッシャ構築を使っている際に多くのプレイヤーがガブリアス+ヤミカラスと投げてきた。ここに対して飛行テラスを使って削りを入れるのが強く、再現性の高そうな勝ち方を習得することができた

これを本構築でも取り入れている。また、飛行テラスタルはスカーフガブリアス地震とのシナジーもいい。ドラパ+1と投げて、ドラパの隣が先に倒れた場面で出すガブリアスでの巻き込み地震の選択肢があるのは強い


さて、構築の大体の方向性が掴めてきたところで残りの3匹を決めていく。方向性さえ掴めていればあとは個々の要素だけ見て決めることができる

今回は多くの追い風構築で採用されているサーフゴー、持っている要素が偉いウインディ、壁構築にも安定してダメージを稼げるマスカーニャを選択


ウインディはヘイラッシャ構築を使っていた際、ドラパルトの隣として愛用していた。特に相手のファイアローに対して神速+ドラゴンアローで縛ったりする動きは相手から推測しにくかったのか、多くのイージーウィンを生み出したのが印象深い


サーフゴーは霊かつ特殊打点ということで、鉄壁アーマーガアや鉄壁キョジオーンの構築への詰みを回避する一つのピースとして活躍した


それぞれ単体の強さについては語るまでもないが、特出して触れるとすればこれくらいだろうか


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トリルへの対策について、限定的ではあるが発生先を潰す考え方を取り入れている

 

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本来、相手の選出やトリル要員が変わってしまうだけでも成立しなくなるこのような対策を自分は推奨していないが、攻めコンセプトと合ったポケモンを採用しながらトリル対策をできることにはやはりメリットがあり、構築のパワーを下げすぎる心配がない


今回イエッサン+グレンアルマの対策として、メガネサーフゴー+ガブリアスと投げて、飛行テラスを切りながら地震+ゴールドラッシュで仕留めに行く

(ワイドガード+トリックルームをされたら負けるが、トリルイエッサンの個体が出回ってないことを祈る)


コノヨザル系統はドラパ、サーフゴー、マスカーニャが行動保証を持っているので、大体無視して集中で対処できている

問題はコノヨザルとイエッサン同時採用のような構築に対して選出択になってしまいそうなところである


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現状きついと感じたのは鋼テラスサザンドラ。追い風型であるかどうかの判別がつきにくく、選出段階からヤミカラスを投げる判断が難しい。ビートである以上、また拘りアイテム持ちで多くを固めている以上、予測できない追い風が直接の負け筋となりうる

追い風関係なく純粋で単体で見ても、他の竜と違いテラスタルを誘発してもガブリアス地震で倒せないため、プレイングに細心の注意を要求される

今考えている解決方法はマスカーニャキノガッサに変えること。今まで通りドラゴンアローで雑に削るプレイングでも裏のマッパキノガッサで縛れる、と考えている。プレイングを歪ませなくていい可能性は大きい


また、鋼サザンドラとほぼ同様の理由で追い風アーマーガアに1敗している。ボディプレ鉄壁みたいな型が過半数だと思うし、個体数的にも事故と捉えるべきか難しいところである

これはマッハパンチで解決はできないが、先発キノガッサで胞子すれば一応止めることはできる(それが圧力となり、選出を抑制できるかもしれない)

 

 

12/4追記

マスカーニャの枠をキノガッサにする案があったものの、何戦か使用して使用感があまり良くなかった

マッハパンチの火力にもおそらくあまり期待できないので、マスカーニャのけたぐりでも同じ役割は果たせるかもしれない

少なくとも、ドドゲザンが重いことを新たに感じたので、格闘打点は用意しておいた方がいい